222人が通うピアノ教室の作り方。結果にコミットすること

結果にコミットするライザップ ピアノ講師のためのビジネス基礎
ライザップ

「昨年もあんまり生徒増えなかったなぁ・・・」と悩んでいませんか?

何も行動せず、ただ思っているだけでは、未来は変わりません。

現在、うちは生徒222人が通う教室になっていますので2年半の間で92人の生徒が増えたことになります。

生徒が増えず悩んでいるピアノ講師に「どのように未来を作っていったのか」、「どのように理想に近づいていったのか」など未来の作り方をこの記事でお伝えできればと思います。

今年の目標を宣言する

「今年はピアノ教室を中心としたスクール経営で生徒総数300人を達成します」

これがうちのピアノ教室のコミットメント。昨年ライザップのCMが話題となりましたが、「結果にコミットするライザップ」理論です。

目標達成のためのスキルっていろいろな方法がありますが、自分で宣言してしまう方法が一番、達成できる可能性が高いです。

「言ったからにはやらなくては!」
「ならどうする?」

と具体的に人間は考え出すからです。

これが「生徒増えればいいなぁ〜」とか「問い合わせがくればいいなぁ」とぼんやり考えていては、今年の一年も今までと変わりのない年になってしまうでしょう。

もし、あなたの理想のピアノ教室をまだ作れていなかったら、是非、あなたも昨年の振り返りと今年の目標を作りましょう。

理想のピアノ教室に近づくチャンスです。

目標を宣言する画像

そして、いろいろなところでその目標を声をあげて言いましょう。枕元に目標を書いて貼り付けておくのも効果的です。友達や家族にどんどん、今年の目標を伝えて下さい。

過去の事業計画書

事業計画書

まずは振り返るために、Googleドライブに保存してある過去の事業計画を読み返してみました。

2013年4月11日に作成したピアノコム事業計画書では、

■経営理念:音楽を通して「心」「脳」「身体」の成長をサポートする

音楽を通して「心」「脳」「身体」の成長をサポートするという企業理念に基づき、ピアノではピアノ演奏技術アップはもちろん、「音感教育」「礼儀」「積極性」など特に子供の成長段階で「脳」と「心」を成長させるということを意識してピアノ教室を運営してきた。

今後は、子供の成長サポートを更に発展させるために、「身体」の成長もサポートすることを考えている。身体の成長をサポートするには、運動系の教育カリキュラムも必要になる。

ピアノ教室では、絶対音感トレーニングの訓練や暗譜を取り入れることで「脳」を鍛え、発表会など大舞台に経つ経験をつませることや感情を込めてピアノを弾く練習で積極性や感受性など「心」の部分を教育している。今後はバレエ・ダンスなど「身体」の成長を促進するスポーツ系の業種とタイアップしていきたい。

そのためには、音楽のグループレッスンができる広いスペース、またダンスなどタイアップしていくためのスタジオとして活用できるスペースが必要だと考えられる。

よって、春日部市粕壁東3-6-11の1階部分を、ピアノ・ダンス等のスクールができる多目的スペースに改築したい。

はい、多目的スペースを予定どおり作りました。達成しています。

春日部ダンススタジオ写真

ダンススクールは予定よりぜんぜん生徒が集まりませんでしたので方向転換しました。ヨガやダンスなどお金を抑えてスクールを開校したいと考えているインストラクターに会員制レンタルスタジオとして貸し出してます。

現在、シニアグループピアノ・ブレイクダンス・ヨガ・HIPHOPダンスなど、うち以外に3教室が利用しています。バレエ教室からもつい先日お問い合わせいただきました。

過去の事業計画に書いてある『「身体」の成長を促進するスポーツ系の業種とタイアップ』という目標は達成できていると言えます。

ポイント1「目標があっても計画どおりにはいかない」

事業計画通りにいかない

1つ目のポイントです。「目標があっても計画どおりにはいかない」これが現実です。実際にダンススクールは予定より、ぜんぜん生徒が集まりませんでした。問い合わせはくるけれど入会になる成約率が異様に低いという結果になってしまいました。そうすると広告コストが無駄になるから広告に力をいれないという悪循環になってしまいました。

ビジネスは自転車の前輪と後輪のようなもの

自転車で目的地に向かう少年

残念ですが、結果なので真摯に受け止めています。改めてビジネスは集客と現場が噛み合わないとうまくいかないと実感しました。
ビジネスは自転車の前輪と後輪のようなものです。集客を含めたマーケティングが前輪、現場での専門力やコミュニケーション能力が後輪です。

自転車の前輪は進む方向を決めます。どんなターゲットにどんな広告手法で伝えるのか、マーケティングは自転車の前輪の役割をしています。

自転車の後輪は動力です。ペダルとつながっていて後輪を動かすことによって、自転車は前に進みます。これが現場での専門力やコミュニケーション能力です。

どちらも大事で両輪がなければ、その自転車は目的の場所にたどり着くことはできません。

大抵のピアノ講師は、自転車の後輪は持っています。音大で専門的な技術を学んでいるからです。しかしマーケティング能力を持っていない場合が多い。集客の勉強をしてこなかったから当たり前なので特に気にする必要はありません。これから、この記事や関連記事を読み、マーケティング力を磨いてあなたの目的地にたどり着いていただければと思います。

目標があるから行動できる

目標に向かってピアノを練習する少年

必ずしも計画どおりにいかないのですが、目標を持つことは決して無駄ではありません。

そもそもこの目標がなかったら、まったく何も生まれていなかったでしょう。結果として会員制レンタルスタジオにたどり着いたのは、『身体の成長を促進するスポーツ系の業種とタイアップ』という目標があり、ダンススクールを作ってみようという行動があったからです。

ダンススクールがうまくいかなかったのは失敗ではなく、うまくいかない方法が1つ見つかったということ。つまり成功に1歩近づいたということなのです。

では2年半前に目標としていた生徒数は何人だったのかを過去の事業計画書から見てみましょう。

■事業展開

今後もピアノ教室では「絶対音感トレーニング」という東武沿線では、あまり力を入れているピアノ教室がない分野に力を入れて、生徒募集を行なっていく。

現在130人の生徒数

1年後、生徒数180人

2年後、生徒数230人の計画

ポイント2「本気で達成できるとコミットしたから満足な結果がついてくる」

結果に満足している女性

現在の生徒数は222名です。この事業計画を書いた日から約2年半が経っています。2年後で生徒数230人という計画からはペースが遅れていますが気持ち的には満足しています。ここ2つ目のポイントです。

達成目標を宣言すると、その数字に引っ張られます。よって仮に完全に達成できなかったとしても、まあまあ納得の成績にはなるのです。これが何も計画なくコミットメントもなかったら、現在でも130人の生徒数で維持していたか、もしかしたら減っていたかもしれません。

現在222名という生徒数は、まあまあ満足しています。本気で考え、本気で行動したから、満足しているとも言えます。あなたにとって本気で挑戦できる生徒数や売上目標を考えてみてください。

目標は数字で作る

目標はできる限り数字がいいです。「お客様満足」とかフワッとしたものだと達成できたのかできなかったのか判断できないからです。

お客様に満足をしっかり提供できれいれば、自然と生徒数は増えていきますし、継続率も長くなっていきます。

生徒増加数、継続率、売上などの数字は、世の中に必要とされているサービスかどうかを判断する1の基準になります。

2016年目標について

ピアノ教室目標

ピアノ講師集合写真

うちの優秀なピアノ講師達です

生徒数300名(現在222人)よって78名の増加目標

「うわっ、ちょっと厳しいか・・・。目標がちょっと高すぎるか?」と正直思いますが、それくらいがちょうどいいです。

「78人生徒を増やすには、これも、これも、これも、すべてきっちりやらなくては達成できない」と厳しい目標を達成するための戦略・戦術が思い浮かぶからです。

やるべきこと:

  • 広告強化※特にシニアグループピアノ強化 
  • 高齢者が気軽に集える居心地のいい空間作り(持ち込み自由、おしゃべり、会合など1階スタジオを更に有効活用)
  • 新教室の物件探し

主にこの3つを考えています。ここを更に掘り下げて、広告強化では「いつ」に「何をする」、居心地のいい空間作りでは「いつ」に「何をする」など、細かく期限を決めて具体的にやるべきことを考えていきます。

バックオフィス部門目標

ビジネスとしてピアノ教室を考えた時、集金や会計業務も効率的におこなう必要がでてきます。自分も約3年前に月謝を銀行自動引き落としに切り替えました。この作業でかなり業務効率化ができたと思います。

今年はクラウド会計に移行して、さらに効率化できればと考えています。

森のピアノ製薬株式会社目標

昨年の後半に新しい会社を立ち上げました。
森のピアノ製薬株式会社という化粧品や医薬品の製造及び販売をする会社です。

森のピアノ製薬株式会社

この会社で一番やりたいことは、ピアノ講師の悩みを解決することです。現在も化粧品のOEM工場と頻繁にやり取りをして、ピアノ講師にとってベストなハンドケア商品を企画開発しています。

ハンドケア商品以外にもいろいろな企画が立ち上がってきています。

この会社の目標は、まずは2016年度中での黒字化です。

まとめ

まず、目標を持ちましょう。次に、その目標を友人や家族に宣言しましょう。その後、達成するための計画を作りましょう。そして達成に向かって行動しましょう。最後にその行動が正しかったのか、どこまでできたのか検証してみましょう。

その結果、達成するしないにかかわらず、あなたにとって充実した1年になることは間違いありません。

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