「チラシを配っても、反応がないんです」と嘆くピアノの先生達の声をよく聞きます。
まず、最初に断言します。チラシは今でも、効果的な広告媒体であると。
チラシの反応がないと思っている人のパターンは3つ
チラシの反応がないと思っている人のパターンは、3つです。
- チラシ効率の平均値を知らない
- 他の教室と同じようなチラシを、他の教室と同じように配っているだけ
- チラシの作り方が間違っている。ターゲットとなる人への感情とおもいっきりズレている
大抵、こんな感じです。
チラシの一般的な反響率
まず、1番から説明していきます。
チラシ効率の平均値を知らない。チラシの反響率の常識を知らないということですね。
リフォームチラシで言えば、5000枚~7000枚で1件の問い合わせ。住宅の場合は、1万枚~1万5千枚に1組が現場見学会に来てもらえると言われています。
小売店は100枚で1人~5人来店すると言われています。
ではピアノ教室の場合はどれくらいか?というと、これは正確な数字はわかりません。
うちの経験やいろいろなピアノの先生から聞いた話で推測すると、500枚~5000枚で1件ぐらいだと思います。かなり幅があります^^
これはいいチラシだと500枚で1件ぐらいお問い合わせがくるし、良くないチラシを配布すると5000枚配っても1件ぐらいしか問い合わせが来ないということです。
ちなみに、私がコンサルをしている生徒獲得プログラムメンバーの先生は、この春に6000枚を配布して11件の問い合わせ、そして9人が入会されたそうです。
545枚に1件の問い合わせですね。素晴らしい数字です。
ピアノ教室のチラシで体験レッスンが11件、そのうち9件が入会!
やり方次第で10倍以上も差がつくチラシ
ここがかなり大事なポイントですが、まったく考えてないチラシの配布とターゲットを絞ったチラシの配布だと10倍以上の差になるのです。
例えば、新興住宅地に絞ってくばる、さらにちょっと古い家でも子どもの自転車が置いてある家に配る、もっと突っ込むと「幼稚園・小学生のお子様のいるお父様お母様へ」とチラシに書く。
これくらいターゲットを絞りチラシを配れば、1/500ぐらいの反響になると思います。
「1.チラシ効率の平均値を知らない」と書きましたが、
頑張ってかなりチラシ配布の条件を絞り込んで、いいチラシを作ったとしても500枚配って1件ぐらいの問い合わせなんです。ここを理解しないといけません。
1000枚 配ったのに1件もこなかった・・・とかは普通に起こることなのです。
ターゲットにあった方法で届けること
特に新聞折り込みだと、ターゲットがちょっとずれています。最近の若い人たちは新聞を購読していない人が多いですよね。ニュースはスマートフォンで済ませている人が本当に多くなりました。
こんな場合は3000枚を新聞折り込みで配布して1件の問い合わせでも普通かもしれません。自ら地域をまわり、ポスティングすると反応は必ず新聞より高まります。
チラシ反響率の常識を知りましょう
まず、このチラシ反響率の常識を知りましょう。この常識を知らないと、「500件配って1件の問い合わせが来た!」と喜ぶべきことなのに、「500件もチラシを配って1件しか来なかった・・・」と思ってしまい、「もう次からはチラシの配布をしない」と集客のチャンスを逃してしまう可能性があります。
「◯◯ピアノ教室 生徒募集」とキャッチコピーで書いてあるチラシは、間違いなく反応の悪いチラシになります。
反応の良いチラシにはいくつか共通のルールがあります。
ターゲットを絞る
まず1つめですが、ターゲットを絞っている。他の業界のチラシですが塗装業者のチラシだと「外壁の痛みが気になる、50・60・70代のお父さん、お母さんへ」このように書かれています。年齢でターゲットを絞っていますよね。
うちの場合は、「小学校・幼稚園に通うお子さんがいるお母さまへ」などのコピーを使います。
このようにターゲットを絞ることで問い合わせの反応は高まると言われています。逆に一番やってはいけないパターンが「3歳~80歳までどなたでもお待ちしております」などです。
このフレーズはどのピアノ教室でも使いますので、インパクトがありません。実はうちも最初の頃はこのようなコピーを使っていました。
しかし、チラシの勉強をして、ターゲットを出来る限りしぼったほうが反応が高いということを学んだので現在は使っていません。
人間くささを出す
2つめは、人間くささを出す。
人間臭さを出す方法は、いくつかあります。例えば講師の顔写真を入れます。笑顔の写真がいいですね。他には似顔絵を入れる、さらにお客様の声を載せる。手書きで書くっていうことも人間臭さを見せる方法としていい手法だと思います。
チラシを見ている人たちは、機械的なありきたりのチラシに飽き飽きしています。プロが作ったチラシより、手書きの汚い手紙風のチラシのほうが反応が高いと言われているのは、チラシの向こう側に人の存在を感じるからです。
ある治療院が「肩こり、腰痛でお悩みの方」というタイトルと地図、電話番号など、何の変哲もない商品を全面に出したチラシを1万5000枚配布しました。問い合わせはたった2人程度。
しかし、次の週、そのチラシに人間臭さを追加して同じように1万5000枚のチラシを配布しました。院長先生の笑顔の写真や、通院されている患者さんの声など。手書きのメッセージも載せました。
すると、40人のお客様が集まったということがあったそうです。
興味がわく内容を書く
3つめは、ピアノに興味を持ってない人も読みたくなるような内容にする。
テニススクールのチラシで「50m走が今より0.5秒速くなるコツ」このような内容が書かれたチラシがありました。
そのチラシは運動会の3週間前です。子どもがいて近々運動会がある場合、一番興味のわく内容ですよね。 頑張ってくれるだけで嬉しいんだけど、せっかくなら徒競走で1位になってもらいたいという親心に響く内容です。
1回1000円ぐらいで体験できる走る練習の特別講座のチラシでした。テニススクールなのに、このような講座を開いています。テニスコートを使って、ダッシュの練習をしたり、スタートのコツを教えたり。
この内容だと、テニスにまったく興味のない人もチラシを読みますし、特別体験講座に来てくれる人もでてくるでしょう。
そして、そのことをキッカケにテニスに興味をもってくれる子供達もでてきます。
また、テニスをやることでテニスの技術が上がる以外の様々なメリットもこのチラシには書いてありました。
この手法はピアノでも同じです。ピアノよりもっと大きな層に響く内容を届け、そしてピアノにも興味をもってもらうという手法ですね。
うちのチラシの場合、「ピアノを習うと頭が良くなるって本当?」というコピーを使っていますが、このように勉強と結びつけて、ピアノに導くという手法もありだと思います。
重要なことは、チラシには、集客できるテクニックが存在します。
何も考えずチラシを配布するより、まず、チラシの勉強をして、他の教室とは違う興味のわくようなチラシを作ることが大切です。
コメント
初めまして。吉田と申します。
今年の3月に小学生専門の「国・算・英」の教室をオープンしましたが、新聞折り込みチラシ、ポスティング(子供のいそうなところへ)を合計で50,000部ほどしましたが、問い合わせは0件でした。
ホームページを拝見させていただき、チラシに問題があるのかなと思いました。
ピアノ専門と書いてあったのですが、相談にのってもらえるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
学習塾の集客方法も、ピアノ教室とまったく同じですので、もちろん可能です。
別のホームページでチラシやコンサルの料金表がありますので、よろしければこちらをご覧ください。
http://pianohp.com/price